山の音に耳を澄ます

玖珠ー “くす” と読みます。この地名の由来には、おもしろい民話が語りつがれています。
 昔、この盆地には大きな楠(樟)の木がそびえておった。その木陰では作物も育たず、里人は難儀をしておった。と、ある日、大男が通りかかった。里人が懇願すると、大男は苦心の末、ついにその大楠の木を切り倒してしまった。そのきりかぶが、そう、伐株山というわけ.。 
 こんな話が生まれた育った玖珠盆地は、ゆったりと玖珠川が流れ、まわりをメサが取り囲むのどかな里です。万年山は、我が国最大級のダブルメサ、5月のミヤマキリシマ開花期は見事な美しさを誇ります。屏風を立てたような岩扇山、また福万山、鏡山などの集合メサ郡は全国でも類を見ない雄大な山容で、見る者に深い感動を呼び起こさずにはいません。 〜玖珠は、童話とメサの里です。



森藩時代の中心地であった森町。その森藩は、豊後の8つの藩の中で一番小さい1万4千石だった。藩主久留島氏はもともと瀬戸内海村上水軍の頭領で、関ケ原の戦い(1600年)で西軍についたため、 豊後森藩へ移封。その後、初代康親から12代通靖まで約270年間の藩政が敷かれ明治を迎えた。8代藩主通嘉公の時、末広神社の改築に着手し、久留島庭園や清水御門、栖鳳楼等の建造物が今も数多く存在する。


玖珠町を代表する伐株山と万年山。ともにメサと呼ばれる卓状台地だ。伐株山は標高685メートル。登山口より頂上まで徒歩1時間。四季を通じて気軽に登山ができるのが魅力だ。最近では、大空を爽快に舞うハンググライダーやパラグライダーの基地としても人気が高い。また、中腹には憩いの森キャンプ場もあり楽しめる。
 万年山は海抜1140メートル。各登山口から徒歩で2時間頂上からの雄大な眺めが素晴らしく、5月下旬から6月上旬にかけて、ミヤマキリシマやドウダンツツジが咲き乱れ、鮮やかな花のじゅうたんが美しい。山頂付近には非難小屋や炊飯施設等もあり、絶好のハイキングコースである。


水清き玖珠川が流れ、奇岩が織りなす美しい山景を有するこの地では、それぞれ様相の異なった滝を目にすることができる。天瀬町との境にある慈恩の滝は、大蛇伝説で知られている水量豊富な滝。上滝と下滝の2段式になっており、滝の裏側の歩道からは流れ落ちる様子が目の前で見られる。
三日月の滝は落差10メートル、滝の落ち口が三日月の弧を描いたようになっているところからこの名がつけられた。
日本の滝100選にも選ばれた西椎屋の滝は、落差86メートルの豪快な水の落ちっぷり。
清水瀑園は別名“うつばしの滝”と呼ばれ、豊の国名水15選に指定された。森林の中で自然に湧き出す清水が幾つもの滝をなしている。




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