四国の西南部に位置する松野町は鬼ヶ城連山の豊かな森に抱かれ、清らかな流れが大地を潤す静かな山里でその美しい景観から「森の国」と呼ばれています。ここでは昭和30年の町誕生以来、自然や歴史、文化など地域の魅力を活用した個性的な町創りが進められています。


   

木々の枝先を淡い緑が芽ぶき始める頃、冷たい雪解け水が渓谷の岩肌をふるわせます。滝を創り、淵となり、渓流を走り、幾変化を繰り返しながらやがて大河へ。やがて水はぬるみ、本格的な春が訪れると、渓谷はミツマタやコブシ、シャクナゲなどの花で飾られます。そして夏。勢いを増した緑が渓流をのみ込まんばかりに川べりを覆い、涼しげな木洩れ陽をつくります。
温床の秋は、一陣の風とともに突然やって来ます。山の上から忍び寄ってくる紅葉の使者が渓流に辿りつくと、岩の上は色とりどりの落ち葉の絨緞。あでやかに華々しく、季節を締めくくります。そして冬。モノトーンの森に響くのは、渓流の饒舌なおしゃべりだけ。厳寒、凍りついた滝は凄絶なまでに美しい。山水画のように静まり返った風景の中で、木々たちは芽生えの準備を始めています。

   



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