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のどかに広がる田園、ふいに眼下にあらわれる急峻な谷間、その谷間にそって拓かれた段々畑が高く高く山の斜面をかけのぼる。人と自然が創作した美しいフォルムだ。くねくねと山道をのぼると、山並みを遥かに望むひろびろと開けた台地に立つ。平蕨台、羽賀台、長沢台、平原台をはじめそのほか村内にある台地が福栄村特有の地形を作っている。谷も平地も丹精こめた農作物があふれるほど実り、農林業を主体に暮らす福栄村の人々の表情は実直で開放的だ。青く澄みわたる空気は山の尾根をつたわって降りてくる。深いの奥にも力強い営みがある。樹木の生命は人間よりもながい。それにむかい、山に生きる人の心は樹木の生命よりもながく永遠だ。
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