【宮腰光寛 副会長(衆議院議員)の挨拶要旨】

 昨今の災害をみるにつけ、国土の3分の2を占める森林をしっかり守っていくことがいかに大事であるかを痛感しております。
 会長から紹介がありましたが、今、いろんなことを検討させていただいております。 林業関係に関しましては、先の通常国会で、間伐促進法を改正・延長し、引き続き、間伐に取組む場合には都道府県において起債ができることにしました。国の事業を全国一律の厳しい基準ではなくて地域にあった使い勝手のいい仕組みに切り替えるということと併せて柔軟な間伐ができるような形に改めさせていただいたところです。なお、復興予算で使われていた森林整備加速化基金の一部325億円については、中谷会長を先頭にして農林水産戦略調査会挙げて、補正予算が組まれる際には全力で全額復元をする努力をして参りたいと思っています。
 今の臨時国会に政府提案している農林水産省関係の法律案について申し上げます。
 一つは、民主党政権で提出していた「農山漁村における再生可能エネルギー電気の発電の促進に関する法律案」は廃案になりましたが、政権に復帰させていただいて、相当修正をさせていただきました。農地が太陽光パネルのために乱暴に転用になるのではないかという懸念に対して歯止めをしっかりかけた上で、さらに農村にその利益の一部を還元するとういうことも追加し、さらには、例えば太陽光パネルが撤退をするといった時にその費用は誰が責任を持つのかということも視野に入れた修正を行い、法案の名称も「農林漁業の健全な発展と調和のとれた再生可能エネルギー電気の発電の促進に関する法律案」と変更して、地域にとって問題のない、それこそ地域の中で市町村においてしっかり誘導していただいて、地域の話し合いの中で農地の利用の整理がちゃんとできるという形にさせていただきました。
 もう一つの「農地中間管理事業の推進に関する法律案」につきましては、産業競争力会議などから中山間地域はどうでもいいんだ、平場の農地さえ民間の企業にどんどん貸し出してくれればいいんだ、という声もありましたが、そうではないという形にしっかりとピン止めをさせていただきました。
 自民党が野党時代に公約に掲げていました、先ほど中谷会長がおしゃっていた多面的機能等直接支払いを来年の通常国会に法案の形で提出するということにしております。農地が農地として利用されていれば、単価は違いますが、水田、畑地、樹園地、草地のいかんにかかわらず、多面的機能、国土保全、水源かん養、さらには集落機能を維持することによってその地域の伝統文化・芸能を守っていただいているとうこと、これらを評価してその機能を維持するコストに着目した形で多面的機能直接支払いを行うことについて、今、制度設計をさせていただいております。これまでの既存の直接支払いの仕組み、中山間地域等直接支払制度、農地・水保全管理直接支払交付金、環境保全型農業直接支払交付金、この三つの既存の直接支払いの仕組みも併せて法律にきちっと規定するという方向で検討をさせていただいております。私共の政策の柱は二つあります。一つはやはり産業政策として強い担い手をしっかりと育てていく、これと併せて、農業・農村が果たしている多面的機能をしっかりと評価して、農村で集落を守りながら、地域をしっかりと支えていけるような地域政策、この二つが政策の柱であると考えておりまして、それを実現するために中谷農林水産戦略調査会長を先頭にして、しっかりとした、現場を踏まえた仕組みを構築していきたいというふうに考えております。大事な時期になっておりまして、皆様方からの熱い思いもいただきながら頑張っていきたいと思っています。