山村振興全国連絡協議会(都道府県の山村振興担当課長で組織)の平成25年度のブロック会議が次のとおり開催された。

九州ブロック会議

 九州ブロック会議が、平成25年10月30日(水)〜31日(木)、大分県佐伯市宇目地区公民館において開催された。
 会議には、九州ブロックの県、農林水産省、九州農政局、佐伯市及び全国山村振興連盟から16名が参加して開催された。
 会議は、大分県観光・地域局集落応援室 黒川義之 主幹の司会で進められ、最初に主催者である大分県観光・地域局集落応援室 細川浩明 室長の挨拶があった。挨拶は、大分県全域にわたって、県観光地の紹介を中心に、「案山子ワールド」等各地で行われる活性化の取り組み、県の取り組み等の詳細な説明があり、県外者にとって、大分県のイメージが良くとらえられる印象的なものであった。その後、参加者の紹介が行われた。
 議事に入り、最初に、農林水産省農村振興局中山間地域振興課 加藤邦彦 係長から「平成26年度山村振興予算の概算要求、山村振興法に基づく支援措置」についての説明があった。
 ついで、全国山村振興連盟 岸 廣昭 常務理事から「連盟の活動状況、山村振興法改正のアンケート調査」についての説明があった。
 その後、各県から提出された議題について、各県からの説明と質疑があった。
議題の内容は、次の3項目でそれぞれ様々な対策が実施されており、各県から活発な質問が出された。
  @ 有害鳥獣による農産物被害の状況と対策
  A 捕獲した有害鳥獣の食肉利用について
  B 振興山村地域の活性化について
 最後に、次期幹事県を佐賀県とすることが決定された

 翌16日は次の個所で現地研修が行われた。
○ 宇目農林産物直売所
  庭先集出荷に取り組む農産物販売所。
○ 佐伯広域森林組合宇目工場
  森林組合の経営する年間約10万m3を処理する大規模な製材工場で、コンピューター
 制御による効率的な製材を実施している。
○ 愛の里工房
  地域の産品の付加価値を高めて販売する目的で立ち上げた主婦グループが、アユや
 タケノコの加工販売から始まり、地域で生産されるシイタケの活用を図るため考案した
 「雪ん子寿司」が、佐伯市のフラワーフェスティバルで販売されて有名になり、林業担い
 手育成事業により工房も完成して、47都道府県駅弁ランキングで上位にランクされるな
 どして全国区ともなった。現在では、シカ肉や魚の加工にも工夫をして商品化を目指して
 いる。

東海・北陸ブロック会議

 東海・北陸ブロック会議が、11月5日(火)〜6日(水)、富山県南砺市五箇山合掌の里において開催された。
 会議には、東海・北陸ブロックの県、農林水産省、北陸農政局、東海農政局及び全国山村振興連盟から13名が参加した。
 会議は、富山県農林水産部農村振興課 焼田 孝 副主幹の司会で進められた。
最初に主催者である富山県農村振興課 橋本正義 班長からの挨拶、ついで来賓挨拶として農林水産省農村振興局中山間地域振興課 加藤邦彦 調整係長及び全国山村振興連盟 米田博正 参与から挨拶があり、その後、北陸農政局整備部地域整備課 武田尚之 山村振興係長及び東海農政局整備部地域整備課 三浦勝巳 山村振興係長他の参加者の自己紹介が行われた。
 ついで、次のとおり会議が進められた。

1.協議事項
(1)中央情勢報告
 ・平成26年度山村振興関係予算要求事項等について
   中山間地域振興課の加藤係長から、平成26年度山村振興関係予算概算要求の主
  な内容、山村振興法に基づく支援措置、山村振興法の改正等等について説明がなさ
  れた。
 ・全国山村振興連盟の活動状況について
   全国山村振興連盟の米田参与から、平成26年度山村振興関連施策・予算に関する
  要望活動、山村振興法の改正に向けての取組状況等について説明がなされた。

(2)各県事例報告
  「地域資源を生かした活性化の取り組みについて」各県から次のような報告がなされ
  た。
 【岐阜県】
  ・岐阜県白川町の取り組み
    農林水産物処理加工施設を整備し、女性グループを母体とした株式会社により大
   豆加工品の製造・販売を行っている。
  ・『ぎふ水土里のプロジェクト』の推進
    「清流の国ぎふ」実現に向け、農村地域における環境保全に対する取り組みを『ぎ
   ふ水土里のプロジェクト』として統一的、集中的に展開。平成25年度のテーマは「絆
   で元気な里地づくり」。「ぎふ水土里の魅力写真コンクール」、「ぎふ水土里の体験スタ
   ンプラリー」、「ぎふ一村一企業パートナーシップ運動」などを実施している。
 【愛知県】
  ・三河の山里活性化事業終了に当たっての研究会の開催
    三河山間地域の6市町村と愛知県で組織。30年以上続き、24年度で事業終了。
   「プロモーション強化のための研究会」ということで、講演会、あいちの農林水産フェ
   ア出展、勉強会、現地視察会を行った。
  ・三河山間地域のアンテナショップの設置
    平成25年度:緊急雇用創出事業基金事業「三河の山里観光・特産品の都市部手
   のPR促進事業」で三河山間地域のアンテナショップ(どだくさん)を設置している。
  ・東栄町×リアル宝探し
    謎めいた宝の地図を手がかりに、東栄町の町に隠された宝箱を探す体験型の宝
   探しゲームを平成25年7月20日〜11月20日に実施している。
 【三重県】
  ・いなかビジネス(グリーン・ツーリズム)
    事業が継続し、移住・定住につながっていくために『適正に儲けること』をより強く意
   識して推進。コーディネーターの養成、情報発信等も行っている。
  ・山村地域、農山漁村の活性化
    様々な課題の解消につながるテーマを設定してのシンポジウムの開催、修学旅行
   等での農山漁村のフィールドの活用を推進するための受入地域の体制整備、企業と
   の連携による地域活性化(幻の紅茶「べにほまれ」の復活等)を行っている。
  ・農商工連携
    地域資源活用プログラム等を推進している。

 【新潟県】
  ○ 特定地域の元気応援事業(H17〜)
    過疎地域等高齢化や若者の流出によって活力の低下や経済の停滞が見られる地
    域における自立した地域づくりを支援する。
  ○ 大学生の力を活かした集落活性化事業(H25新規)
    大学ゼミ研究室等が過疎地域等の集落に入り、地域活性化策の調査・研究を行
    い、地域活性化のヒントを探るほか、大学生との交流促進により地域の活力向上を
    図る。
  ○ 中山間地域資源活用実践支援事業(H25新規)
    広域連携組織等が行う地域資源の発掘や、その販売に向けた栽培、販売先から
    の要望等への対応などを支援する。
  ○ 中山間地域等パートナーシップ確立支援事業(H23〜H25)
    中山間地域における集落等と企業・大学等の外部団体双方の農業分野に関連し
    た要望の把握や情報発信、意向調整等を行い、協同活動を通じた持続的な関係
    作りを支援する。
 【石川県】
  ○ いしかわ里山創成ファンドを活用した里山里海づくり
    平成23年5月に県と地元金融機関で創設した基金(総額53億円)の運用益等を活用
    し、里山里海の資源を活用した生業(なりわい)創出、里山里海地域の振興、多様な
    主体の参画による里山保全活動の推進、里山里海の恵みの大切さについて普及
    啓発等を行うことで、元気な里山里海地域の創成を図る。
 【福井県】
  ○ ふるさとワークステイ
    福井県の農山漁村に滞在し、農作業や地域活動のお手伝いをしてもらう人を、年
    中募集している。年中受付。援農コース、田舎暮らし体験コース、地域活動応援コ
    ースから選択し、1泊以上3泊ぐらい(長期滞在可能プログラムもある。)現地までの
    交通費は参加者の負担、現地での食事(朝・夕)は原則として無料。
 【富山県】
  ○ 中山間地域の活性化対策
    ・元気な中山間地域づくり支援事業(平成12年度〜)
    ・中山間地域保全パートナーシップ推進事業(平成20年度〜)
     集落と企業・団体等との協働活動を支援。
    ・中山間地域チャレンジ支援事業(平成23年度〜)
     集落と企業・団体等が連携して取り組む地域活性化に向けた活動の試行に対し
     て支援。
  ○ 都市農山漁村交流対策
    ・新グリーン・ツーリズムプランナー育成支援事業(平成25年度〜)
    ・とやま帰農塾推進事業(平成17年度〜)
     宿泊型の田舎暮らし体験事業。H24:6市町で10講座を開催、延べ107名受講。
    ・とやま都市農山漁村交流活性化支援事業(平成16年度〜)
    ・都市との交流地域ネットワーク連携事業(平成21年度〜)
    ・震災復興支援親子リフレッシュ事業(平成24年度〜)
  ○ 子ども農山漁村プロジェクト
    愛称「ふるさと子ども夢学校」。氷見市、南砺市利賀、朝日町で実施。
  ○ 地域と大学等の連携による活動
    様々な課題を抱えている地域に若い人材(大学生等)が入り、住民とともに地域の
    課題解決や地域おこし活動を実施することは、地域を元気づけるとともに、地域住
    民や学生を人材育成に資するものであり、県としては、お互いをマッチングすること
    に積極的に取り組んでいる。

2.地元の取り組み紹介
   五箇山合掌の里 支配人 西 敬一さんから「合掌の里」の概要等ついて説明があっ
  た。
   「合掌の里」は、世界遺産菅沼合掌集落に隣接。財団法人五箇山合掌の里が管理。
  敷地面積8ha。移築合掌造り13棟。富山県五箇山地方は、険しい山岳地帯だったゆ
  えに、秘境とも呼ばれ、伝統的な合掌造りをはじめいにしえの景観や文化が今でも大
  切に守られている。 ここでは五箇山での伝統的な生活を実際に体感できる。
   茅場の確保がこの地域での大きな課題となっている。

3.次期幹事県

   次期幹事県は、愛知県と決定された。

 翌6日は次の個所を訪問した。
○ 世界遺産 菅沼合掌造り集落における茅場の保存再生
   越中五箇山菅沼集落保存顕彰会 会長 中島慎一さん及び事務局の荒井崇浩さんか
  ら説明があった。
   田畑や防雪林、合掌の材料となる森や茅場といった山村集落を取り巻く環境の素晴
  らしさが評価されて世界遺産となった。集落は小規模で、住民の力だけでは維持してい
  くことが困難になりつつあり、富山県の中山間地域チャレンジ支援事業を活用して、住
  民による「越中五箇山菅沼集落保存顕彰会」が中心となって、都市住民、大学、企業
  等との連携により「合掌の森(萱場)」再生に取組んでいる。世界遺産保全のための新
  たな合力(コーリャク)が出来始めている。
○ 越中五箇山 合掌造 岩瀬家(国指定重要文化財)
   岩瀬家 当主 岩瀬幹夫さんから説明があった。
  約300年前に、8年の歳月を費やして建てられた。
   間口26.4m、奥行12.7m、高さ14.4m。準5階建。3〜5階は養蚕の作業場。欅が多く
  使用されている。
○ 棚田の石積修復、赤かぶオーナー
   楮集落棚田管理者 東田幸雄さんから説明があった。
  南砺市楮集落の石積棚田では、昭和60年代から耕作放棄地となっていたが、平成
  22年から再生に取り組み、平成23年度からは中山間地域保全パートナーシップ推進
  事業を活用して石積の修復に取り組んでいる。
   また、「みんなで農作業の日」in五箇山実行委員会(関係団体で構成)の実施する事
  業により、「赤かぶ」のオーナー活動を行っている。

中国・四国ブロック会議

 中国・四国ブロック会議が、平成25年11月11日(月)〜12日(火)、徳島市ホテル千秋閣において開催された。
 会議には、中国・四国ブロックの県、農林水産省、中国四国農政局及び全国山村振興連盟から15名が参加した。
 会議は、徳島県農林水産部農村整備振興局農村振興課 井上雅史 課長補佐の司会で進められ、最初に主催者である徳島県農林水産部農村整備振興局農村振興課 川崎陽通 課長からの挨拶があった。  
 議事に入り、最初に、農林水産省農村振興局中山間振興課 松井敏文 係長から「平成26年度山村振興関係各府省庁予算概算要求について」の説明があり、続いて、全国山村振興連盟 岸 廣昭 常務理事から「情勢説明と山村振興法改正について実施したアンケート調査について」の説明があった。
 ついで、徳島県の担当室長から次の説明があった。

1.とくしまサテライトオフィスの取り組み

     (政策創造部地域創造課集落再生室 窪裕司 室長の説明)
 地上デジタル放送への移行の際に、区域外波の受信が困難になるピンチをチャンスに変えようとして、全県CATV網を敷設し、併せて高速ブロードバンド環境が整ったことから、平成24年度から「癒しの空間でワーク・ライフバランスを」をキャッチフレーズとして、空家を活用したICT企業の誘致を開始し、現在県下で18企業が進出し、34人の現地の雇用を生み出している。

2.とくしま農山漁村(ふるさと)応援し隊の取り組みについて

     (農林水産部農村振興課環境・協働担当 吉田雅規 主任の説明)
 企業大学等に協働パートナーとして協力を求め、農山漁村地域の農作業支援、環境保全、地域イベント等の活動に応援参加してもらう活動であり、大学、企業、NPO等と県が協定を結び、地域の要望に応じてそれらの参加を求めるものである。現在、企業25団体、大学等6団体、NPO法人6団体との協定が結ばれている。

 最後に次年度の幹事県を香川県とすることが決定された。
3. 実地研修
 翌11月12日は次の個所で現地研修が行われた
○ 道の駅ゆうゆう館
  山振事業で建設した直売所。
○ 三好タウン愉流里
  滞在型市民農園であり、農山漁村活性化プロジェクト支援交付金で建設したもの。
 @住宅(地域の間伐材を利用し、特殊なほぞ加工したブロックを積み重ねて作った地震
 等に強い木造平屋建て1LDK)付き農園、A管理棟、農機具倉庫、B共同農園施設が
 あり、ここの特徴は、大阪市に本社のある住宅メーカーが出資したNPO法人が事業主
 体となっている点、また、県外からの居住者を募集する点、個々の生活を経験した家族
 でここでの生活を継続したいと考えたもののために隣接地に団地を建設しているところ
 である。この施設の住民や隣接団地の住民が自治会を形成して、地域の様々な催し、
 ボランティアで作業の手伝いをして、地域に溶け込んでいる点もユニークである。先進的
 な取り組みとして、その運営方法やブロック積み重ね工法(つみきハウス)の視察も頻繁
 である。
○ 美濃田の渕
  山振事業で、吉野川の名勝地の美濃田の渕において建設したバンガロー群とキャンプ
 場。景勝地でもあり、利用率は高い。

関東ブロック会議

 関東ブロック会議が、平成25年11月7日(木)〜8日(金)、山梨県防災新館会議室において開催された。
 会議には、関東ブロックの県、農林水産省、関東農政局及び全国山村振興連盟から19名が参加した。
 会議は、山梨県総務部市町村課 古屋友広 課長補佐の司会で進められ、最初に主催者である山梨県総務部市町村課 秋山 剛 課長から挨拶が行なわれた。
 その後、農林水産省農村振興局中山間地域振興課 加藤邦彦 係長から「平成26年度の山村振興関係予算概算要求の説明、税制特例、制度資金」の説明が、関東農政局整備部地域整備課 遠矢覚 係長から「平成26年度新規要求の美しい農村再生支援事業について」の説明が、さらに、全国山村振興連盟 岸廣昭 常務理事から「連盟の活動状況、山村振興法のアンケート調査について」の説明があった。
 その後、意見交換が行なわれ、各県からの施策説明があった。

【茨城県】

 中山間・棚田地域調査研究事業の説明があり、県内の大学との連携による委託調査事業として、新規就農者の実態把握や都市との交流のあり方の研究が行なわれ、新規就農者が地域に定着するための条件や、交流のあり方の示唆が得られたとの説明であった。

【栃木県】

 里の"守"サポート事業の説明があった。中山間地域の住民による地域コミュニティー維持の取り組みについて、計画づくり、モデル的活動、支援員の派遣についての助成を行う事業であり、毎年3〜5地区程度を実施している旨の話があった。

【東京都】

 「おくたま海沢ふれあい農園」の説明があった。奥多摩町海沢地区での体験型・滞在型農園施設で、滞在型農園13区画、日帰り農園25区画、摘み取り農園1地区の利用状況の説明があった。

【群馬県】

 「群馬県やま・さと応援隊」について埼玉県の事業を参考にして実施した旨の説明があった。大学教員と学生から成るグループが中山間地域に入って、交流しつつテーマを決めて調査し、活性化のプロジェクトを研究するというもので、24年度は高崎経済大学と群馬大学により、25年度は県立女子大学によりそれぞれ2地区の調査が実施されているとの説明であった。

【埼玉県】
 中山間「ふるさと支援隊」の活動についての説明があった。すでに、10大学により13地区282人が支援隊として活動し、様々なテーマによる意欲的なアイデアが出されたことが話された。

【静岡県】
 県作成の農林漁家民宿開業の手引きの説明があった。これに基づき、民宿を始めたい農林漁家に適切な指導を行うこととしている。

 次期幹事県の決定が行なわれ、静岡県とされた。

 翌11月8日は現地研修が行なわれた

○ 三分一湧水館
  八ヶ岳南麓高原の湧水群のうち、湧水を三方向の集落に分けた分水施設の側に建設
 されたもの。企業からの寄付、山村事業等を組み合わせた事業により建設されたもの
 で、八ヶ岳周辺の湧水の説明や地域の資料を集めた資料館、農産物直売所、レストラン
 等が敷設され、地域の観光の中心となっているものである。
○ 三代校舎ふれあいの里
  明治(明治8年)、大正(大正13年)、昭和(昭和28年)の三代の校舎が並び残る旧津金
 学校を、修復、解体復元し、観光施設に生まれ変わらせたもので、中でも明治校舎は修
 復のみの当時のままの建物を維持しており、それぞれ、資料館、体験教室、レストラン
 併設の直売所となっている。これらは、山振事業等を組み合わせて実施されたものであ
 る。
○ ともにこの森
  山振事業、畜振事業を組み合わせて実施されたものであり、ミルクプラント、豆腐工
 場、ジャム工場、お菓子工場が作られ、地元の原料を利用した製品が観光客に販売さ
 れていた。

北海道・東北ブロック会議

 北海道・東北ブロック会議が、11月14日(木)〜15(金)、山形県最上町「健康福祉プラザ保養センターもがみ」において開催された。
 会議には、会議には、北海道・東北各県、農林水産省、東北農政局、最上町、全国山村振興連盟から17名が参加した。
 会議は、山形県農林水産部農政企画課 高野義久課長補佐の司会で進められた。最初に、主催者である 山形県農林水産部 吉田篤史 農政企画課長から挨拶があり、ついで、来賓挨拶としての高橋重美 最上町長から、「森が人をつなぐ」をスローガンにしたまちづくり等についてお話があった。

 続いて、次のとおり会議が進められた。
1.山村振興に関する中央情勢について
 農林水産省農村振興局中山間地域振興課 柳澤貴雄 課長補佐から、中山間地域の状況、平成26年度山村振興関係概算要求のうち「都市農村・共生対流総合対策交付金」、「美しい農村再生支援事業」、「森林・山村多面的機能発揮総合対策」について説明があり、また、山村税制の活用等について説明があった。

2.全国山村振興連盟の活動状況について
 全国山村振興連盟 米田博正 参与から、山村振興関連施策・予算・税制に関する要望、TPPに関する要望活動、平成27年3月末に期限に到来する山村振興法の改正に向けて取り組み等について説明があった。

3.東北管内の山村振興対策の取組状況等について

 東北農政局整備部地域整備課 今井雅人 山村振興係長から、「美しい農村再生支援事業」についての説明会の開催、「農山漁村活性化プロジェクト交付金」の活用事例、
山村税制の活用等について説明があった。

4.東北管内の山村振興対策取組状況(取組事例等)について
 各道県から次のような説明があった。

【北海道】
○ 情報通信基盤整備を通じた生活環境の整備への取組み(鶴居村)
○ 廃校を改修し、子供達の体験学習施設として利用する取組(松前町)

【青森県】
○ 人口減少社会を見据えた「地域経営」担い手育成システムの確立(県単)
○ 農山漁村活性化プロジェクト交付金を活用した取組

【秋田県】
○ 農山漁村活性化プロジェクト交付金を活用した取組
○ 秋田型地域コミュニティ自立戦略
○ 秋田体験・交流型旅行推進事業
○ 中山間ふるさと秋田づくり総合支援事業
  ふるさとオーナー受入モデル事業
  Akitaふるさと活力人養成セミナー

【福島県】
○ 「道の駅はなわ」の模様替え
○ 「川内村野菜集荷所」の財産処分(村民帰還に備えたインフラ整備)
○ 東日本大震災からの復旧・復興にむけて〜福耕支援隊の活躍とともに〜

【山形県】
○ 耕作放棄地再生利用緊急対策

【山形県最上町】
○ 田園空間博物館の創造(住民一人一人が期待され、役割があり、感謝される町!)
○ 自治協働の町づくり・集落活性化支援
  直接交付金、地域連携交付金、チャレンジ交付金
○ 環境にやさしいまちづくり(木質バイオマスエネルギーの活用)、食にやさしいまちづく
 り(6次産業化の推進)、持続から発展のまちづくり(子供達との交流)、復興絆の森づく
 り、若者定住対策・Iターン・Uターン支援、体験交流婚活ツアー
○ 地域福祉の充実
 保健・医療・福祉の総合施設(ウエルネス プラザ)

5.平成26年度北海道・東北ブロック幹事県について
 北海道と決定された。
 
 翌15日は、最上町農林課 板垣誠弘 農林主査の案内で町内の次の個所を訪問した。
○ 川の駅「ヤナ茶屋もがみ」【民営民設農産物直売所】
○ 燃料チップ製造工場
  ウエルネス プラザのバイオマスボイラーに燃料チップを供給。山土場から直接搬入。
 前処理なしで丸太を直接投入。様々な樹種や部位に対応できる。
○ ウエルネス プラザ 【バイオマスボイラー導入施設】
  バイオマスボイラーを3基設置。燃料チップをボイラーで燃焼させ、暖房、冷房を町立
 最上病院、高齢者総合福祉センター、介護老人施設、高齢者生活福祉センター、特別
 養護老人ホーム等に供給している。化石燃料の削減の対価が地元へ環元(間伐施業に
 よる雇用、燃料チップの製造等)される効果が現われている。
○ みつわ会館(旧みつわ保育園) 【東法田元気な村づくり協議会】
  東法田地区では、少子・高齢化よる世帯の減少等で集落の未来が不安となり、平成
 18年から地域づくりの取り組む。元気な村づくり協議会を発足させ、元気な村づくり事業
 計画に基づき、地域の資源を活用した元気な村づくり(そば、ワサビ)、元気な人づくりと
 住民福祉(農村体験)、自然を利用した村づくり(白川渓谷、日本一の大アカマツ等を訪
 れる者への農家レストラン)、生がいづくり実践グループ集落全体でバックアップ(葉っぱ
 ビジネス)、伝統芸能「東法田田植え舞保存会の継承活動」の取り組んでいる。
  みつわ会館内の農家レストランで食事をしながら、協議会会長他と懇談をした。
○ 最上白川砂防堰堤 【県景観重要建造物】
○ 封人の家(旧有路家住宅)【重要文化財】
  国境を守る役人の家。宿としても利用されていた。馬小屋も同じ屋根の下にある。「蚤
 虱馬の尿する枕もと」(芭蕉の句)はここから生まれた。 
○ 分水嶺
  東西の海へと分かれる分岐点を目の前に見ることができる。平坦な場所にある分水嶺
 は全国的にも珍しいとのこと。



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