【木下一也 国土交通省地方振興課長 挨拶要旨】
 国土交通省においては山村をはじめ豪雪、半島、離島、過疎などいわゆる条件不利地域の振興について、道路、河川をはじめとする社会資本整備や高速ネットワーク、まちづくり、住宅対策、観光振興などの施策の実施によりその振興を図っています。
 国土交通省では、この一年、新たな国土のグランドデザインの策定を進めてまいりました。今後本格的な人口減少社会を迎えること、南海トラフをはじめとする巨大災害が切迫していることなどを踏まえ、2050年を見据えながら中長期的な国土づくりの理念や考え方を示すため、「国土のグランドデザイン2050」を策定し、本日公表しました。
 この中で、今後進めていく12の基本戦略が示されています。この中に山村地域の振興に関連するものが二点あります。一点目は「小さな拠点」と呼んでいるものですが、日常生活圏の中で必要不可欠な機能を集約するとともに、各集落をデマンドバスなどの交通ネットワークで結ぶことにより周辺の集落と一緒に生活サービスを維持していくものです。
 二点目は、人口減少社会の中では持続的に様々な人達が様々な活躍をしていく新たな「公」というものの第二弾ロケットです。もともと国土形成計画の中で新たな「公」を位置付けてまいりましたが、それをさらに民間の活躍によって様々な形で厚みと幅を増していることを踏まえて位置付けを行ったものです。
 この二点に関して、私どもで支援を行っています。
 小さな拠点に関しては、計画づくりについてはモニター調査により支援を行うとともに、小さな拠点づくりにつきましても、例えば廃校舎などをリフォームして公共施設を集約していく集落活性化推進事業により支援を行っています。
 また、新たな「公」に関しましては、今年度から新たな補助制度を創設しました。地域ビジネスを支援していくための中間支援組織に対して補助金を交付し、地域における継続的な支援体制の構築を図っているところです。
 今回の国土の新たなグランドデザインの策定を踏まえ、国土交通省としても、「小さな拠点」の形成や新たな「公」に対する取り組みがより広がっていくよう支援の充実を図ってまいります。