【金子恭之 理事(衆議院議員)の挨拶要旨】
昨年、自民党の山村振興特別委員会委員長を拝命しました。全国山村振興連盟の首長の皆様方に何度も委員会にご出席いただき、連盟でとりまとめいただきました要望もお聞きしました。この要望に基づいて、これまで、法案の作成作業に携わってまいりました。中谷前会長、宮腰副会長をはじめ山村振興特別委員会の役員、農林部会の役員、農林水産戦略調査会の役員など様々なレベルの皆さんにお助けいただきながら取り組んでまいったところであります。
これまで、最初に改正の骨子を「山村振興法改正事項」としてとりまとめ、それを了承いただいた後に改正の具体的内容を盛り込んだ「山村振興法改正大綱」とりまとめました。これは、本日の連盟からの配布資料にある通りです。
その後、大綱を下に法案の作成を進め、一昨日(2月18日)、山村振興特別委員会・農林部会・農林水産戦略調査会合同部会において「山村振興法の一部を改正する法律案」が了承されました。この法律案については、来週の火曜日(2月24日)に自民党の政調審議会、総務会で審議いただく予定となっていますので、本日は配布できませんことをご了承下さい。
10年振りの改正を慎重に進めるということで、竹ア会長代行の多大のご尽力を賜りまして、熊本県及び鹿児島県で現場の状況を調査させていただきました。
現在取りまとめている山村振興法改正の内容について、概略お話をさせていただきます。
3月31日に期限の到来する山村振興法でありますが、単純延長ではなく、内容を充実して皆さんにしっかりと山村を守っていけるようにしようということを基本としています。山村の有する多面にわたる機能の発揮に支障をきたしてはいけないということで、地域内発型的な産業振興を推進し、山村の所得と雇用の確保を図る。介護サービスの確保、高齢化が進んでいる中で住民の福祉の向上を図る。そして、結果として山村地域における「定住等を促進する」ということが背景にあります。自民党の大綱と併行して検討していた公明党の大綱には「移住の促進」ということが入っています。折角の提案ですので、定住の促進に含まれているということではございますが、法案の条文としては山村地域における「移住の促進を含めた定住の促進」ということで整理させていただいております。
また、宮腰副会長からの強い要望もあって、過疎法や離島振興法には基本理念の規定があるではないかということで、今回、基本理念をしっかりと規定しました。
山村の有する多面にわたる機能が十分に発揮され、国民がそれらの恵沢を享受することができるようにする。そのために、産業基盤及び生活環境の整備等をしっかりと図っていかなくてはいけないということであります。
期限の延長については、昭和40年の制定以来、これまで4度の延長・改正を行っていますが、10年度ごとの延長でありますので、今回も平成37年3月31日までの10年間の延長としています。
目的規定の充実ということで、「山村の自立的発展の促進」、「山村における定住の促進及び人口の著しい減少の防止」等の文言を追加しています。
山村振興基本方針、山村振興計画については、「地域資源の活用による特産物の生産育成」といった地域内発型の産業の推進、「介護サービスの確保」といった住民の福祉の向上に係る規定を追加しました。
税制特例措置に関しても、規定しました。
今回、画期的な項目が追加されました。全国山村振興連盟からハード中心だったけれども使い勝手の良い定額のソフトの対策を実現してもらいたいとの要望がありました。農林水産大臣にも一生懸命頑張っていただいて、平成27年度予算に新規で山村活性化支援交付金が実現しました。総額7.5億円、1地区最高で1,000万円です。
そのことについて、今回、「地域資源の活用による特産物の生産育成等に産業の振興に係る取組を推進する事業の実施に要する費用に対する助成等の措置を講ずるものとする」旨の規定を新設することとしました。これまでなかったものであります。皆様方におかれては有効に利用していただいて、地域に眠っている無限の可能性のある資源を発掘していただき、地域の産業振興に役立てていただければと思います。
そして、定義規定に関して、これまで「産業の開発程度が低く、かつ、住民の生活文化水準が劣っている山間地」とありましたが、今回、「産業基盤及び生活環境の整備等が他の地域に比較して十分に行われていない山間地」という文言に変更しました。 さらに、配慮規定として、「介護サービスの確保」、「教育環境の整備」、「再生可能エネルギーの利用の推進」を追加しました。
昨日までに、幹事長、政調会長、総務会長に事前に説明しご了承をいただきました。先ほども申し上げましたが、来週の火曜日に政調審議会、総務会でご了承をいただき、さらに公明党との与党政策責任者会議でご了承をいただいた後に野党との協議を整え、農林水産委員会において委員長提案で全会一致でこの法律が延長・改正ができるよう、今、努力をしているところであります。
是非、皆様におかれましては、ご理解をいただきご期待をいただければ有り難いと思います。少し長くなりましたが、これまでの経過報告を含めてご挨拶を申し上げました。