【藤原忠彦 全国町村会長 挨拶(長野県川上村長)】
 町村長の皆さん、連日ご苦労様です。昨日の全国町村長大会においては、お蔭さまで全国森林環境税の早期実現等の大会決議もしていただき有難うございました。
 全国山村振興連盟の総会に当たり、一言ご挨拶申し上げます。平成28年度通常総会が関係者多数のご出席のもと、盛大に開催されますことを心からお慶びを申し上げます。
 また、皆様方には、日頃より全国町村会の活動に格別なご支援を頂いておりまして、この場をお借りしまして厚くお礼申し上げます。
 我が国の山村は、広大な森林と豊かな自然環境を有し、国土の保全、水源のかん養等の多面的機能の持続的な発揮に重要な役割を果たしていますが、過疎化・高齢化の進行、適切な管理が行われない森林の増加、生活環境の整備が依然として低い水準にあるなど、厳しい状況にあります。
 このような中、政府は、新たな木材需要の創出と国産材の安定供給体制の構築を柱とし、林業・木材産業の成長産業化を図ることとする新たな「森林・林業基本計画」を本年5月に閣議決定しました。
 林業・木材産業の成長産業化を図るためには、山村地域固有の自然を守り、資源を活用して若者の定住を可能とするような多様で魅力ある地域にする必要があります。
 そのためには、山村に人が住み続け、林業生産活動等を通じた日常的な森林の整備・管理が一層重要となってまいります。
 町村では、林道の開設、間伐や地元産木材の利用拡大、担い手の育成等にこれまでも懸命に取り組んでまいりましたが、これまで以上に森林整備に取り組んでいくためには、安定的・恒久的な財源が不可欠であります。
 平成28年度の税制改正大綱において、市町村の森林整備等の財源に充てる「全国森林環境税」の検討が盛り込まれたことを踏まえ、早期導入に向け、全国町村会としても強力に活動を展開してまいりたいと存じます。
 また、最近顕著に見られるようになった、都会で生まれ育った若者や子育て世代が農山村へ向かう「田園回帰」の動きを加速させ、都市と農山村が共生する社会を創造するため、皆さまと力を合わせ、努力を重ねていく所存です。
 結びに、貴連盟のますますのご発展と、ご参集の皆様方のご活躍を祈念いたしまして、お祝いのご挨拶といたします。