平成9年度臨時総会開催される
政府予算要望事項等決議



 全国山村振興連盟の平成9年度臨時総会は、12月4日(金)午前10時30分から東京内幸町のイイノホールにおいて、衆参国会議員をはじめ政府関係者等来賓多数出席のもとに会員、支部事務局員、他約1,000名が参加して盛大に開催された。
 総会は、岸副会長(山形県金山町長)の開会の辞ではじまり、連盟大河原会長の挨拶に続いて、国土庁長官 亀井久興氏、自由民主党山村振興対策特別委員会委員長 大原一三氏並びに全国町村会長 黒澤丈夫氏の代理として、全国町村会副会長 野中一ニ三氏からそれぞれ祝辞を頂戴した。
 続いて、国会議員をはじめ、政府関係の来賓紹介の後、劔持事務局長から情勢報告を行った。
議長は、黒澤副会長がつとめ報告事項並びに議事に入った。

1.報告事項
(1)平成8年度収支決算について
(2)第23回全国山村振興シンポジウムの開催について
(3)第6回ふるさと山村フォトコンテストの実施について
(4)その他


以上について事務局から報告された。

2.議事
第1号議案 平成10年度政府予算確保運動計画(案)に関する件
原案どおり可決
第2号議案 平成10年度山村振興関連予算の要望(案)に関する件
原案どおり可決
第3号議案 森林・山村対策に係る要望(案)に関する件
原案どおり可決
第4号議案 決議(案)
松山副会長(滋賀県土山町長)が力強く決議文案を朗読し、満場の拍手により原案どおり可決

  以上で議事を終了し、大久保副会長(福岡県那珂川町長)の閉会の辞及び同副会長の発声で全国山村振興連盟の万歳を三唱して総会の幕を閉じた。
 総会後は、出席会員により町村長副会長を班長とした陳情班を編成し、決議された要望事項について、早速政府関係省庁に対し強力な陳情を行った。
 会長挨拶並びに来賓の祝辞(要旨)は、次のとおりである。

(全国山村振興連盟会長 大河原太一郎氏挨拶)
 平成9年度の全国山村振興連盟臨時総会を開催するに当たり、一言御挨拶を申し上げます。
 本日は、全国各地から会員の皆様方多数御来集をいただき臨時総会をこのように盛会裡に開催出来ましたことは、深く喜び、かつ大変力強く感ずるところであります。
 また、本日は国土庁長官をはじめ、来賓の方々には公務極めて御多忙の中にもかかわらず御臨席を賜わり心から御礼申し上げます。
 さて、わが国の山村は、これまで三十有余年にわたって全国会員各位のたゆまざる努力と政府・国会をはじめとする関係各方面の並々ならぬ御支援・御指導により今日の姿を築いてきたのでありますが、特に、近年では、国土の五割を占める山村は農林産物の生産ほか水資源のかん養をはじめ国土・自然環境の保全など国民生活にとってかけがえのない重要な働きをしていることが広く認識されるようになってきたのであります。
しかしながら、あらためて申すまでもなく、山村の人口は依然として減少が続き、過疎化による農林業の担い手の減少、高齢化による生産活動の停滞など、このまま推移すれば国土の保全に不可欠な山村地域社会を維持するのが困難になることが懸念されているのであります。
 このような時に、平成11年度から新たな山村振興対策を実施すべく国土庁をはじめ関係各方面で鋭意検討がなされておりますことは、山村振興にたずさわる者として強い期待をい抱くものであります。
 わが連盟と致しましても、山村の環境を保全しつつ、山村社会を維持するため、次期対策の一環として高齢化、過疎化、担い手不足という人に関する問題を中心に山村自治体の財源問題とともに具体的な対策を国土審議会等あらゆる場を通じ緊急に提言しているところであります。
 今日、国の財政事情が逼迫し山村社会をとりまく状況が極めて厳しい中にあって、山村に期待される広汎な役割を十分に果たすためには、山村振興のための諸対策がより充実した形で実施されることが何よりも必要であります。
 平成10年度の予算編成に当たり関係各省庁においては、大変厳しい条件の中でそれぞれ山村振興のために必要な予算を要求していただいていることは感謝に耐えません。
 何卒、本日御臨席の政府・国会等の先生方におかれましても、連盟の意のあるところをお汲み取りいただき、今後の山村振興対策の推進につき、なお一層の御指導、御支援を賜わりますよう心からお願い申し上げる次第であります。
 本日の総会が所期の目的を達成できますよう皆様方の御協力を切にお願い申し上げますとともに、皆様の一層の御健勝を心からお祈り申し上げまして私の御挨拶と致します。

(国務大臣 国土庁長官 亀井久興氏祝辞)
 本日ここに、全国山村振興連盟の平成9年度の臨時総会が開催されるに当たりまして一言お祝いのご挨拶を申し上げたいと存じます。
 貴連盟は、昭和38年に設立されまして以来、現在の山村振興施策の基本となっております山村振興法の制定に当たり大きく貢献されましたことを始めといたしまして、一貫して山村振興運動に取り組んでこられました。ここに、深く敬意を表する次第であります。
 政府におきましては、山村振興法に基づきまして、産業基盤や生活環境の整備等各般の関連施策を推移してまいったところでございます。この間、関係各位のご協力によりまして、着実にその成果を挙げてきたところでございますが、先程の大河原会長のご挨拶にもありましたように依然として若者を中心とした人口の減少と高齢化が進行しており、このまま推移をするならば、山村地域の活力の低下に加えまして、担い手不足等による森林や農地の管理水準の低下が懸念されるに至っております。
 一方で、近年、地域の創意工夫が生かされたユニークな地域おこしに積極的に取り組まれる山村市町村の例が各地で見られるようになってきておりまして、非常に心強く感じておるところでございます。
 現在、国土庁におきましては、来るべき21世紀の国土づくりの指針となります新しい全国総合開発計画の策定作業を進めているところでございます。本年10月に出されました国土審議会の計画部会の経過報告におきまして、山村地域を含む中山間地域は、豊かな自然に恵まれた新たな生活様式の実現を可能とする国土のフロンティアとして位置づけられております。また、都市的なサービスとゆとりのある居住環境や豊かな自然をあわせて享受できる生活を実現する「多自然居住地域」として創造していくことが重要であると提言されております。
 さらに、本年9月より国土審議会山村振興対策特別委員会を開催をいたし、21世紀にふさわしい新たな山村振興対策の在り方等について、ご審議を頂いているところでございます。
 これらを踏まえまして、国土庁といたしましては、活力に満ちた魅力ある山村地域の形成を図るために、関係省庁と連携を密にしながら、山村振興対策の推進に努力して参る所存でございます。貴連盟におかれましても今後ともご理解とご協力を賜わりますよう心からお願いを申しあげるしだいでございます。
 終わりにあたりまして、全国山村振興連盟並びに本日御参集いただきました皆様方の益々のご発展とご健勝を心から祈念をいたしましてお祝のご挨拶とさせていただきます。




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