平成11年度通常総会開催される
−玉澤徳一郎会長を再任−
「直接支払い制度の創設」に関する緊急要望を決議

 全国山村振興連盟の平成11年度通常総会は、去る5月27日(木)午前10時30分から千代田区内幸町イイノホールにおいて衆・参国会議員をはじめ政府関係者など来賓多数出席のもと会員、支部事務局員、その他約600名が参加して盛大に行われた。
 総会は、全国山村振興連盟中井副会長の開会の辞で始まり、玉澤会長の挨拶並びに来賓として出席された国土庁長官関谷勝嗣氏、自由民主党山村振興対策特別委員長大原一三氏及び全国町村会長黒澤丈夫氏の代理として全国町村会常任理事関谷久氏(東京都瑞穂町長)からそれぞれ祝辞が述べられた。
 続いて、国会議員、政府関係者の来賓の紹介が行われた後、議事に入った。
 総会の議長に黒澤副会長を選出して、報告事項並びに提出議案の審議が進められた。
 はじめに連盟剱持事務局長から、去る2月26日に開催した理事会で承認された(1)平成10年度事業報告(2)平成11年度事業計画並びに予算(3)特別会費の費目の改訂について の説明を行った。 
 引き続き、議案の審議に入り、玉澤会長の再任をはじめとする「役員の選任並びに承認に関する件」等いずれも原案どおり承認された。
 再任された玉澤会長は、「皆様の御選任を賜り、来期も引き続き会長の職をつとめさせて頂くことになりました。誠に身の引き締まる思いであります。先ほどの挨拶でも申しましたが、今日の状況はまことに厳しく特に国・地方の財政は、かつて経験したことがない状況にあります。山村も、また然りであります。私は、この激動の時代に立ち向かい、会員の皆様方と相携えて、山村振興の目的達成のため、果敢に行動していくことをお誓い申し上げまして、再任の御挨拶と致します。」と決意表明がされた。
 また、現在、政府が検討中の「中山間地域等への直接支払制度」が重要な段階に入っていることから、山本が本制度創設に当たって要望している事項を総会において決議し、関係省庁に要望書を提出した。なお、議事の概要は、次のとおりである。

(第1号議案)「役員の選任並びに承認に関する件」
 本連盟の現役員の任期は、平成11年6月18日を以て満了となるので、次の役員の選任並びに承認を要する。
1.会員選任
2.監事承認
 会長の選任については、山口副会長から理事会の議決に基づき、現玉澤会長を再任する提案があり、満場の賛同を得て再任された。
 又、監事の承認については、事務局から理事会の選任に基づき現監事の長野県高遠町長北原三平氏、山梨県早川町長辻一幸氏の承認を提案し満場の拍手で承認された。
 なお、現剱持常務理事を理事会において再任したことが議長から報告された。

(第2号議案)「要望事項に関する件」
 平成12年度政府予算についての各種要望について、事務局から説明し、満場の拍手で原案どおり可決された。
要望書
 山村地域の振興につきましては日頃から別格の御配慮を賜り厚く御礼申し上げます。
 昨年来、国土審議会及び食料・農業・農村基本問題調査会から山村地域に係る重要な意見が出されました。
 政府並びに国会におかれましては、「食料・農業・農村基本法案」、「次期WTO交渉への基本的考え方」等が取りまとめられ国内外に向けて、農林業なかんずく山村の果たす重要性、振興方向が示されたところであります。
 山村地域は、これらの振興方向が今後の施策に具体的に反映されるものと、大きな期待を寄せているところであります。
 幸い、平成11年度においては、関係各省庁の協力の下に各般の施策が更に協力に実施に移されつつあり、山村振興にとって今後とも大きな役割を果たすものと確信するものであります。
 しかしながら、厳しい経済状況が続く中で、山村から若者の流出、高齢化の進展をはじめ山村社会の抱える問題は、ますます深刻の度を加えております。
 同時に、山村自治体の財政は誠に厳しく、山村住民に対する責任を果たしていくことが困難になることさえ懸念されております。
 政府・国会におかれましては、これらの諸事情を十分御認識いただき、下記事項の実現を図られるよう強く要望致します。
(国土庁関係)
1.第五期山村振興対策を計画的、かつ着実に推進すること。
1.先の国土審議会の意見書を踏まえた、新しい山村振興対策の新たな展開に向けて関係省庁との連携の下に具体的な施策を推進すること。特に、「多自然居住地域」の創造に資する施策の展開を積極的に推進すること。
1.山村社会の厳しい現状を早急に打開するため、森林・山村対策の継続・拡充を図ること。
1.森林・農用地等の保全・管理を行う第三セクター等の担い手の育成、確保の推進に努めること。
1.山村と都市との交流の促進のための支援措置を充実・強化すること。
1.山村の果たしている公益的機能の国民への理解・啓蒙のための対策の充実・強化を図ること。
(農林水産省関係)
1.新山村振興等農林漁業特別対策事業の計画的、かつ着実な推進を図るため、平成12年度以降の事業実施地区数及び予算枠を十分確保すること。
1.山村において特に遅れている生活環境整備の充実・強化を図ること。
1.山村における農林業の後継者対策を強力に推進すること
1.山村におけるほ場、道路等、生産基盤整備の充実を図ること。
1.山村における農業集落排水事業の着実な推進を図ること。
1.中山間地域に対する直接支払い制度の創設に当たっては、山村住民の意見が十分反映されるよう配慮すること。
1.中山間地域等における森林と農用地の一体的な整備の推進を図ること。
1.山村における森林の公益的機能の低下を防止するための支援措置等の施策の充実・強化を図ること。
1.山村地域の就業機会を拡大するため、山村の各種資源を活用した総合的な山村産業の振興を図ること。
1.担い手に重点を置いた林業振興対策の充実・強化を図ること。
1.山村社会の厳しい現状を早急に打開するため、森林・山村対策の継続・拡充を図ること。
(文部省関係)
1.山村における教育施設整備に対し、財政援助を強化すること。





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