フォトコン入賞作品の展示終わる
農林水産省「消費者の部屋」

    

 国土庁と全国山村振興連盟が共催で、「日本のふるさと美しい山村」をテーマに実施した「第9回ふるさと山村フォトコンテスト」の入賞作品27点の展示が農林水産省1階「消費者の部屋」の特別展示室を会場に、去る1月22日(月)から2月2日(金)までの間実施された。
 ここ消費者の部屋での山村フォトコンテスト入賞作品の展示は、毎年この時期に実施される年中行事の一つである。展示会場へは、農林水産省の職員はもとより、会議等で農水省を訪れた地方の行政関係者、社会科の勉強で消費者の部屋を訪れた児童などを含め、展示期間を通じて1500名ほどが訪れた。
 ふるさと山村フォトコンテストは、山村の美しい風景、たたずまい、そこでの生活、受け継がれてきた文化、芸能や祭事などを写真をとおして、広く国民の皆さんに関心を持ってもらいたい、そして、一人でも多くの人が、山村を訪れ、山村の風景や人々の人情、優しさにふれ、山村の良さを知って、山村との交流を深めてほしいとの願いをこめて実施している。そしてこの展示を通じて、少しでも山村へのUJIターンヘと繋がることを期待している。
 展示会場では、連盟制作のビデオ「日本の山村」を放映するとともに、常に連盟職員が会場につめているが、入場者の中には、一言二言感想を述べていく人達がいる。
・素晴らしい作品を見せて頂いた。感動した。これからもこういう景観がずっと残っていって欲しい。
・こういうところでの生活に憧れを持つ、しかし、現実問題として、生活するための収入がどう得られるか考えると、住むというのは難かいしいことだ。
・これらの場所の空き家情報みたいなものはないか。
等々の話をされていた。特に、今回の展示では、国土庁長官賞受賞作品「ファミリー」(進藤覚氏)は、お父さんと六人の子供が、丸木橋に座ってスイカを食べている光景で、作品に対する作者のコメントも「少子化の時代、六人の子供達と山で建設の仕事に従事するお父さんが、日曜日の午後のひととき、釣り、水遊びをしており、笑声が山にこだましていた。人なつっこい素朴な子供達だった。」と述べているが、普段、我々が目にすることのない大家族、生き生きとした親子の情景を撮ったものである。また、全国山村振興連盟会長賞受賞作品「想い出の湖」(平山葵氏)は、山の湖の縁に立った老夫婦を背後から撮影した作品で、何か、このご夫婦が自分たちの歩んできた人生を振り返っているかのように感じられる、そんな雰囲気の作品である。このような二作品が、大さなパネルで隣同士に並べられ展示されていたこともあって、会場を訪れた多くの人達に、家族の結びつき、山村で子育てすることの楽しさ、山村で育つことの喜び、山村で生き、そこで老いることの幸せなど、山村の素晴らしさを感じさせる雰囲気の展示てあった。


 山村には、都市で失われた多くの大切なものが残っている。そこには、子供たちが両親はもとより、地域の人々からも大切にされ、愛情を注がれ、目を輝かせ、笑顔一杯に生きられるそんな地域社会がある。そしてそこは、地域のことを熟知した老人が、尊敬され生きられる地域社会である。人間が生きる意味。人生どこでどう生きるのが幸せか。そんなことを考えさせられる二週間の展示であった。
 この後、入賞作品は、全国森林組合連合会が実施する「森林へいこうよ。全国フェア2001」の全国三か所の会場で展示される予定。東京会場は、東京ビックサイト西2ホールで2月11,12日の間。大阪会場は、インデックス大阪2号館で2月17,18日の間。また、九州会場は、福岡国際センターで3月10,11日の間の展示が予定されている。

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