年頭のご挨拶

                      全国山村振興連盟
                      会長 保 利 耕 輔

 新年明けましておめでとうございます。
 会員の皆様方には、ご健勝で新年を迎えられたこととお慶び申し上げます。
 会員の皆様方には、それぞれの地域において、地域の厳しい条件を克服し、地域の資源を最大限に活用して、特色ある農業・林業・サービス業をはじめとする産業の振興、住民福祉の向上を図るため、日夜ご努力されていますことに、心から深く敬意を表する次第であります。
 このような皆様方の地道なご努力により、国民は等しく、いつでも、おいしい水、きれいな空気、新鮮で安全な食べ物、潤いのある木製品、安らぎのある自然景観を享受することができます。
 また、森林・農地に対する山村地域住民による常日頃のきめ細かい活動が、土砂崩壊防止等国土の保全あるいは森林の二酸化炭素の吸収機能を通じた地球温暖化の防止に寄与するなど、国家、国民生活に大きく貢献しております。
 さらには、我が国の伝統文化・風物が都市化の進展により消え失せていく中で、山村地域においては住民の皆さんの力で守り育てられるとともに、一方では、地域の創意工夫により風力発電、バイオマスエネルギーの活用等それぞれの地域の資源を活用した循環型社会の新しいモデルを創造しています。
 このような中で、山村地域に対する国民の理解と期待は近年高まってきており、ボランティア活動による森林整備、グリーンツーリズム活動による山村の活性化等が多くの地域で見られることは喜ばしいことです。
 このような大きな貢献をし、期待されている山村地域ではありますが、地域住民の減少・高齢化、地域産業の不振等厳しい状況にあり、自治体財政が逼迫する中で今後どのように山村地域の活性化を図っていくか多くの深い悩みを抱えているのが実態であります。
 また、地方分権が推進される中で、国地方を通ずる行財政改革の一環として、市町村合併の促進、地方交付税の抜本的な見直し、小規模自治体の見直し等今後の山村自治体、山村地域のあり方に大きな影響をもたらす課題が降りかかってきております。
 私は、都市地域の住民の生活、産業を支えるのは山村地域であることを信念としております。
 山村自治体の自主性が保たれ、尊重されること、住民はどこに住んでいても一定水準の必要不可欠な公共サービスを享受できること、国土保全等公益的機能が適正に発揮されるよう山村の活性を図る必要があること、などについて国民の幅広い理解をいただくとともに山村地域に対する力強い支援をいただくよう会員の皆様と共に運動を進めてまいりたいと存じます。
 会員の皆様方におかれましては、それぞれの地域の条件と特性を生かし、叡智と努力を傾注して、個性ある地域づくりを行っていただき、山村地域に対する国民の大きな期待に応えていただきたいと存じます。
 年頭に当たり所懐の一端を申し上げますとともに、全国の山村地域のご発展と会員の皆様方の一層のご健勝を心からお祈り申し上げ私の新年のご挨拶とします。

 

   

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