全国山村振興連盟


会 長  二 田 孝 治


新年あけましておめでとうございます。
 会員の皆様方には、ご健勝で新年を迎えられたこととお慶び申し上げます。
 私は、「地方の出身でありますから、市町村長の会員の皆さんと同じ認識に立ち、同じような意識を共有しております。」と常々申し上げております。 緑豊かな国土、清らかな水の源、美しい景色等、山村の多面的な価値を守り続けておられる皆様方に対し、心から敬意を表し感謝を申し上げます。
 さて、私は、会員の皆様のご推挙により、昨年6月19日に会長代行から会長に就任致しました。新年を迎えて、山村地域の振興に向かって気持ちを新たに、一層努力して参る所存でございますので、皆様のご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い致します。
 山村は、日本の原風景である緑豊かな国土、清らかな水の源、美しい景色等、多面的な価値を守ってきたところであり、子々孫々に、この原風景を継続していくために努力をしております。
 近年の過疎・高齢化、後継者不足、財政不足等の厳しい状況の下、日本の最前線で多面的な価値を守っている山村の重要性を必ずしも多くの人々に理解して貰えてはいないとの思いから、会員の皆様と一丸となって、国民に幅広く訴えつつ、山村地域の振興に結びつくことがらを掘り起こしていきたいと思っております。
 昨年暮れには、私達が熱望しておりました「鳥獣による農林水産業等に係る被害の防止のための特別措置に関する法律」が成立しました。
 多くの国会の先生方、関係省庁の方々等の成立に向けてのご努力に感謝申し上げますとともに、会員の皆様の活動が実を結んだことを喜んでおります。
 しかしながら、法律ができたことで有害鳥獣が山村から退散してくれるわけではありません。この法律を実効あるものにするためには、計画を立てられる市町村長が、法律、計画に基づいて一層努力することが肝心であります。
 私達は、法律の目指している方向に向かって、積極的に被害防止対策を実施し、山村の暮らしが生き生きと活性化する方向に向えるよう、今後も、働きかけるべきところに、働きかけていかなければならないと思っております。
 農林水産省、文部科学省、総務省が連携し、小学生を農山漁村の民宿等で宿泊体験をさせる「子ども農山漁村交流プロジェクト」は、今年はモデル的に実施されますが、山村に子供の笑い声を響かせるための取り組みであり、是非成功し、今後、多くの山村に拡大していくことを期待しております。
 小学生に山村を知って貰うことは勿論、中には、将来、山村で生きていく者が生まれることを期待しております。更には、この宿泊体験をきっかけに、小学生のお父さん、お母さん方が、山村に希望を持って住んでほしいとの期待もあります。  ある程度の若い人達が山村に希望を持って住むことで、その土地への愛着も深まり、まわりの人達も活性化する等、山村は、「新しい日本のふるさと」として変わっていくだろうと期待をしております。
 年頭に当たり、所懐の一端を申し述べるとともに全国の山村地域のご発展と会員の皆様方の一層のご健勝を心からお祈り申し上げ、私の新年のご挨拶と致します。


   
   
《次へ》