平成21年度全国山村振興連盟関東ブロック会議より

事例発表「山田ふるさと農園」(茨木県大子町企画観光課 藤田貴則主査)の要旨は次のとおり。

○ 概要
所在地:茨木県大子町末沢地内
面積:約17,300m2 区画:16区画(796〜1,745m2)
事業の内容:住宅用地300坪を20年間タダでかします!

○ 背景と経緯
(1) 背景
@ 若者の流出や少子高齢化等による過疎化 
A 地域活性力や集落機能低下
B 農地や森林の荒廃 C 団塊世代の大量退職 
D 自然・健康指向など新しいライフスタイル
(2) 経緯(平成19年7月概要決定。9月議会付議。10月募集開始)
@ 町所有の遊休地の解消・活用  
A 財政的に新たな開発等が困難
B 経費をかけずに現況のまま貸出 
C クラインガルテンは不可能 
D 住民の誘致(人口増)

○ 事業・目的効果
@ 町遊休地の有効活用(遊休地の解消) 
A 人口及び交流人口等の増加
B 固定資産税および住民税等の増収効果 
C 新しい人材(財)の確保
D 地元建設業者等への経済効果 
E 地元商店での購買・消費

○ 募集条件(平成19年10月〜12月に募集。)
@ 大子町以外に住所を有し、概ね65歳以下の者
A 定住又は二地域居住(年間90日以上滞在)
B 住宅建築にあたり、町内建設業者を利用し、自費で住宅を建築する者
C 住宅は平屋建てとし、近隣の景観を損なわない外観であること
D 契約後1年以内に居住すること

○ 優遇施策
@ 20年間無償で貸し付ける(20年後には、貸与更新や譲渡も可能)
A 家屋の固定資産税相当額を3年間交付 (土地の固定資産税はかからない)
B 一戸あたり50万円を交付する
  (条件:県内木材を2分の1以上・延床面積80m2以上)
C 市町村設置型浄化槽により、設置費用の9割程度を町が負担
  (施工業者は町指定)

○ 問い合わせ状況
@ パンフレット送付 780部
  東京220、神奈川170、千葉160、埼玉120
A 大子町HPアクセス19,000件 B 電話問い合わせ 4,700件
C 現地見学 580組  D 申込件数 179組

○ 居住者決定状況
@ 現住所 東京6組、千葉3組、神奈川2組、栃木2組、埼玉1組
      福島1組、新潟1組
A 居住別 定住13組  二地域居住3組(将来定住の可能性あり)
B 年齢(全居住者) 平均46.1歳、最高61歳、最低1歳
           9歳以下:6人、30代:3人、40代:6人
           50代:17人、60代:6人
C 世帯数 平均2.4人、最高4人、最低2人 子供のいる世帯:5世帯

○ 経済波及効果
@  消費 [定住]年間300万円、[二地域]100万円として  4億2千万円 
A  住宅建設 1区画1千万円として  1億6千万円 
B  合計(10年間推計)  5億8千万円

○ 今後の展開
@ 居住者へのアフターホロー
  (就業サポート、農業サポート、長期的総合的なサポート)
A 多くの問い合わせから得た住所録のデータ活用
  (空家等情報バンク、田舎暮らしアドバイザー、空家等入居支度金制度)