山村振興全国連絡協議会(都道府県の山村振興担当課長で組織)の平成21年度ブロック会議が関東、近畿の2ブロックにおいて開催された。

関東ブロック会議

 関東ブロック会議は、11月5日(木)〜6日(金)の両日、千葉県鴨川市において開催された。
 会議には20名が参加し、最初に千葉県農林水産部 木林浩司農村振興課長から開催県挨拶があり、続いて来賓の農林水産省中山間地域振興課 進藤栄治調整係長から挨拶、全国山村振興連盟 米田博正参与から全国山村振興連盟の活動状況の案内及び挨拶があった。この他の来賓として、関東農政局整備部地域整備課 松井敏文山村振興係長が出席した。
 続いて、次の議題について説明及び意見交換が行われた。

(1)

山村を取り巻く情勢について
@ 中央情勢について
中山間地域振興課 進藤係長から「平成22年度山村振興関連予算概算要求、山村税制等について」説明が行われた。
A 農山漁村活性化プロジェクト支援交付金について
関東農政局地域整備課 松井係長から説明が行われた。

(2)

意見交換
「都市農村交流の事例を中心とした実施状況及び問題点について」
 このテーマに関し、各都県から説明が行われた。

【千葉県】

「大地と海の『グリーン・ブルーツーリズムinちば』推進方針」(平成15年策定)
【東京都】

奥多摩町体験農園「おくたま海沢ふれあい農園」(国の補助事業を活用して整備)
【群馬県】

ぐんまの山村回帰支援モデル地域(18、19年度に5地域指定)
【栃木県】

「とちぎ食の回廊づくり戦略」(21年2月。9つの食の街道を設置)
【埼玉県】

ときがわ町(築100年の古民家を核)、横瀬町(道の駅、古代米づくり体験を核)
【神奈川県】

山北町(ホームページの開設等による交流施設の利用率の向上)
【長野県】

上田市武石地域『信州せいしゅん村』(ほっとステイ。観郷ウォーク)

 次期開催県は、群馬県に決定した。
 翌日は現地研修が行われ、道の駅とみうら 枇杷倶楽部、道の駅おおつの里 花倶楽部 、道の駅富楽里とみやま(以上、南房総市)を視察した。
 なお、前日の会議開催の前に鴨川市の総合交流ターミナル施設「みんなみの里」(国の補助事業を活用して整備。)を訪問し、概要の説明を受けるとともに、平成20年度の地産地消給食等メニューコンテスト 外食弁当部門で農林水産大臣賞を受賞した「里山セット」(地元長狭米、米粉で揚げた天麩羅、米味噌使用の味噌汁他)を賞味した。

近畿ブロック会議

 近畿ブロック会議は、11月12日(木)〜13日(金)の両日兵庫県養父市奥米地のほたるの館において開催された。
 会議には近畿各県、近畿農政局、全国山村振興連盟から10名が参加した。最初に、主催者である兵庫県農政環境部農政企画局総合農政課楽農生活室 稲田安生室長から挨拶があった。ついで出席者の自己紹介が行われた後、議事に入った。
 まず、近畿農政局整備部地域整備課 島川勝至山村振興係長から「平成22年度概算要求の概要について等」について説明があった。
 次に、近畿農政局整備部地域整備課 大北昌尚中山間指導係長から「農山漁村コミュニティ維持・再生事業」について説明が行われた。
 さらに、「全国山村振興連盟の活動について」として、全国山村山村振興連盟 川上常務理事から、山村振興関連施策・予算に関する要望活動について説明があった。
 次に、検討会が行われ、各府県での懸案事項の検討及び独自の取組等について説明及び質疑・意見交換が行われた。その主な内容は次のとおり。

1. 山村振興対策推進上の問題点(課題・要望)等

事業の要望があっても県費の上乗せができない状況

鳥獣被害、高齢化等により、体力のない地域では耕作放棄地が拡大

過去に整備した施設利用状況が思わしくなく、フォローに困窮

条件不利地域立法5法による施策の統一化、効果的推進

各種制度の簡素化

過疎法、中山間地域等直接支払交付金制度の延長
2. 農山漁村プロジェクト交付金に関する問題点(課題・要望)等

複雑な制度の整理・統合

計画期間(5年)の延長の特例措置

県の付帯事務費の一括割り当て

担当課間の調整が図りきれず、交付金のメリットが生かしきれない。

交付事務に要する時間的ロスが大きい。(事前着工に頼らざるを得ない。)

概算要求のみならず既認定計画の年度間調整等についての情報提供
3. 山村振興計画に関する問題点(課題・要望)等

未策定の市町村について、順次作成に向け作業を推進中

なかなか策定が進まないので、他県の例を参考にしたい。

市町村に同じような計画を作成させることになるので、一本化ないし代用を認めては?

計画の有無が事業採択に影響しないので、市町村は計画策定をしない。

もっとメリットを付与すれば、計画策定が進むと思う。
 翌日、道の駅ようか但馬蔵(農林水産物直売・食材供給施設)及び万灯の湯(地域資源活用総合交流促進施設)を視察した。

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