分  布
ニホンザルは日本固有種であり、本州に広く分布しています。環境庁調査によると、東日本より西日本の方が広く分布しています。低山帯の照葉樹林、落葉広葉樹から亜高山帯の針広混交林まで利用しますが、人工針葉林はあまり利用しません。屋久島に生息するヤクシマザルとそれ以外の地域に生息するホンドザルのニ亜種に分類されます。
平成16年12月に発表された第6回自然環境保全基礎調査哺乳類分布調査(環境省)によると、ニホンザルは、20年前と比較すると、全国生息区画率は13%から20%と、7ポイント増加し、全国生息区画数は、2288メッシュから3471メッシュとなり、1.5倍に拡大したことがわかっています。
 全国分布メッシュ比較図の表示メッシュ数は、それぞれ、640(1978年のみ生息)、1823(2003年のみ生息)、1648(1978年及び2003年生息)である。
 地方別には、関東、中部、近畿、四国地方では、生息区画率が約10ポイント以上増えていますが、ポイントが減少している地域もあります。また、青森県、秋田県、岩手県など東北地方では分布は少なく、その一部については、房総半島の地域個体群とともに、分布域が孤立しています。
全国分布メッシュ比較図 ニホンザル(PDF)

第6回自然環境保全基礎調査哺乳類分布調査について添付資料より
体  毛 
褐色ないし灰色

体長(成体)
オス
体長(頭胴長) 54cm 〜 61cm
体重 12kg 〜 15kg
メス
体長(頭胴長) 47cm 〜 60cm
体重  8kg 〜 12kg
生活形態
10数頭から100頭前後の群れを作り、日の出から日没までの明るい時間帯におもに活動します。一定の泊まり場はなく、夜間は樹上あるいは地上で過ごします。

行動域
数平方キロから数十平方キロのある程度決まった範囲を、食べたり休んだりしながら移動すします。

繁 殖
地域差や個体差はあるが、5−6歳ごろから繁殖が可能になります。交尾季は秋から冬、出産季は春から初夏で、数年に1頭出産します。ただし、飼育下のサルや餌付け群のサルなどで栄養状態がよければ、毎年出産する場合もあります。

食べ物
果実、種子、葉など植物を主にしているが、昆虫などの動物も食べる雑食性。

農林業被害の現状
農林水産省のまとめによると平成15年度のサルによる農作物被害面積は4.7千ヘクタール、15.2億円になっていて、獣類では、シカ、イノシシに次ぐ3番目の被害金額である。林業被害面積は、93ヘクタールとなり、平成13年の1,055ヘクタールに比べ大幅に減少しています。

被害例と分類
一口にサルによる被害(猿害)といってもその内容はさまざまですが、一般に知られている農山村における農林業被害だけでなく、観光地周辺における人身被害、住宅地における家屋破損などの物理的被害(住居環境被害)や地域住民への心理的被害まで含まれます。

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